- 症状
- 下糸を引き上げない。
- 原因
- ①カマギアと下軸ギアの噛み合いずれ。プラスチック製下軸ギア破損のため、タイミングがずれた。
②糸切れ検知装置にテグス糸が絡んでいた。
- 修理内容
- ①下軸ギア交換し、針とカマのタイミングと上下・水平送りタイミングを調整する。
②糸切れ検知装置に絡んでいる糸を除去し、糸の供給がなくなるとスイッチが作動するかどうかを確認する。
縫製確認。全体にネジゆるみがないか確認。注油潤滑。
- アドバイス
- お客様が使用していた糸はテグス糸で、糸が固く縫い始めのたるんでいる糸を手で伸ばしておかなければ、どのミシンでもカマに絡みやすくなります。
このような固い糸(テグス糸・ロウ引き糸・カタン糸など)は糸がほどけるときに固いため丸くなったまま、ほどけやすく、色々な部品にひっかかることが多くあり、途中で糸が出てこなくなることもあります。このまま縫い続けると、カマは糸を無理に引っ張る作業をしているので部品に糸が食い込んだり、部品に傷がつく原因になります。つまり、故障の原因になります。